HLBHLB(hydrophile - lipophile balance)界面活性剤を取り扱う時に指標となる。乳化技術には、欠かせない。 O/Wエマルジョン W/Oエマルジョンをつくるときには、必須用件である。 水の中に油がエマルションとして、存在している場合: O/W型(界面活性剤の親油基が油と結合) 電流は流れ易い 油の中に水がエマルションとして、存在している場合: W/O型(界面活性剤の親水基が水と結合) 電流は流れ難い HLB値 1~4 ⇒ 界面活性剤は、水中に殆ど分散しない 用途: 消泡剤 HLB値 3~6 ⇒ 水中に分散するが不充分 W/O型乳化剤 HLB値 6~8 ⇒ 撹拌すれば分散する 湿潤剤 HLB値 8~10 ⇒ 安定分散する 湿潤剤 O/W型乳化剤 HLB値 10~13 ⇒透明感のある分散~透明 O/W型乳化剤 HLB値 13~ ⇒ 透明溶液 洗剤 例)親水基がまったくないパラフィンは、HLB=0 親水基ばかりで疎水基がまったくないポリエチレングリコ-ルは、HLB=20 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ HLB値 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 移動: ナビゲーション, 検索 HLB値(エイチエルビーち)とは界面活性剤の水と油(水に不溶性の有機化合物)への親和性の程度を表す値である。 HLBはHydrophile-Lipophile Balanceの頭文字を取ったものである。 日本語訳としては親水親油バランスという語があるがあまり使用されていない。 この概念は1949年にAtlas Powder Companyのウィリアム・グリフィンによって提唱された。 HLB値は0から20までの値を取り、0に近いほど親油性が高く20に近いほど親水性が高くなる。 計算によって決定する方法がいくつか提案されている。 アトラス法:エステル系の界面活性剤について、鹸化価をS、界面活性剤を構成する脂肪酸の酸価をAとし、HLB値を20(1-S/A)で定義する。 グリフィン法:HLB値=20×親水部の式量の総和/分子量で定義する。 デイビス法:官能基によって決まる基数を定め(例えばメチル基やメチレン鎖は親油基で0.475、水酸基は親水基で1.9など)、HLB値=7+親水基の基数の総和-親油基の基数の総和で定義する。 川上法:HLB値=7+11.7log(親水部の式量の総和/親油部の式量の総和) 界面活性剤の混合物のHLB値は各成分のHLB値の加重平均となる。 |